緑莎坪の歩き方|駅の建築と南山ビュー、丘の歴史公園へ
緑莎坪駅のアトリウムとエスカレーター地下鉄を降りたところから、もう街歩きが始まる。緑莎坪(ノクサピョン)駅は、大きな吹き抜けと長いエスカレーター、上から差し込む光が印象的な駅だ。梨泰院や解放村へ行くための通過点にしがちだが、駅の空間を見てから地上の歩道橋へ出るだけでも、ソウルの眺めを楽しめる。
歩道橋の先に見えるのは南山とNソウルタワー。そのふもとには住宅が重なり、広い道路を車が行き交う。高層の展望台から見下ろす景色とは違い、山と日常の街が一緒に目に入る場所だ。
もう少し歩けば、丘の上の梨泰院プグンダン歴史公園へ。昔からの地域の信仰と、独立運動家をしのぶ場所が、小さな公園に残る。食事の前に駅と歩道橋だけを見るか、歴史公園まで上るか。使える時間に合わせて長さを変えられる散歩だ。
改札を出る前に、吹き抜けを見上げる
緑莎坪駅1番出口緑莎坪駅は地下鉄6号線。「龍山区庁」という副駅名が添えられていても同じ駅だ。ホームから地上までの上下移動が長いので、駅到着と地上での待ち合わせを同じ時刻にしないほうがよい。出口番号を決めて会うと合流しやすい。
構内を見るなら、移動の途中で高さを変えて眺めてみよう。下からは天井と光の入り方、上からは通路の重なりや人の動きが目に入る。写真を撮るときは、エスカレーターを降りて通行の妨げにならない場所へ。駅そのものの立体的なつくりが、ここでの見どころになる。
2019年には公共アートを取り入れた空間整備が行われた。さらに地下1階と4階には、龍山の歴史や公園づくりを扱う展示・交流スペース「緑莎坪・龍山公園プラットフォーム」が設けられている。駅名に続く「プラットフォーム」は、この施設名の一部だ。
展示やプログラムの実施時間は地下鉄の運行時間とは別で、内容も変わる。参加したい企画があればソウル市の施設案内を見ておこう。建築を眺めることと、特定の展示を見ることを分けて予定にすると、休止中の催しがあっても散歩を楽しめる。改札内を移動する際は通常の乗車券が必要になる。
公共アートとしての整備では、光・森・地中という主題を、地下深くから地上へ向かう駅の構造に重ねていた。2019年の韓国観光公社の紹介では、地下5階のホームから地下4階の待合空間、さらに吹き抜けを通って上がる順に作品をたどっている。地上から駅をのぞくだけの場合と、地下鉄で到着して上がってくる場合では、通る空間の順番が違う。駅建築を主役にするなら、乗車の前後にこの上下の移動を組み込むと理解しやすい。
過去の写真でよく紹介される「Dance of Light」は、白い金属の網状構造で天窓からの光を受け止める作品だった。作者は成瀬友梨と猪熊純。ただし市の公共美術アーカイブでは展示終了と表示されているため、この作品が写真と同じ状態で見られることを目的にしない方がよい。残る駅の吹き抜けそのものを観察することと、個別作品の現況を確認することは分けて考えたい。
現在の市の施設案内では、龍山公園プラットフォームは地下1階が企画展示・文化体験の空間、地下4階が市民交流の空間とされている。駅のホームを意味する名前に見えても、ここでの「プラットフォーム」は公園の未来を話し合う場のことだ。展示だけ見たい場合と参加型のプログラムに入りたい場合で、探す案内が異なる。2026年10月25日に確認した市の案内は火曜から土曜の10〜19時を基本とし、日曜・月曜・祝日は運営しないとしている。日曜日の街歩きでも駅は使えるが、交流施設の利用まで同じ条件で計画しないようにしたい。
緑莎坪という地名は、青い草が茂る野原を意味する。人工の深い駅に光や植物を取り込む発想は、この地名とも結び付けられていた。地上の広い道路や建物だけでは分からない、場所の名前に込められた景色を知る手がかりになる。
歩道橋から、タワーと街を一緒に眺める
緑莎坪の歩道橋と南山タワー地上では、緑莎坪大路を横切る歩道橋を目指そう。南山方向を向くと、道路の奥に山とタワーが見える。タワーだけを大きく撮る場所ではなく、車道、街路樹、丘の住宅地まで含めて都市の形を見る場所、と考えると楽しみやすい。
晴れた昼は山の輪郭、夕方から夜は道路を流れる光が目立つ。天気によって遠景の見え方は違うので、霧の濃い日は無理にタワーの姿を待たず、駅の建築や食事を中心に切り替えてもよい。歩道橋は生活の通路でもあるため、撮影するときは人が通れる幅を空けたい。
南山が近く見えても、ここからそのまま山頂へ直行できるわけではない。タワーの展望台に上る予定があるなら、別途アクセスを組み立てよう。緑莎坪では山を眺めるだけでも、ソウルの中心に大きな緑の丘があることを実感できる。
プグンダンは、地域の守り神をまつる場所
梨泰院府君堂の閉ざされた扉歩道橋周辺から住宅地の坂を上がると、梨泰院プグンダン歴史公園がある。地図には韓国語の「이태원 부군당 역사공원」を入れておくと探しやすい。途中で見かける「ユ・グァンスンの道」の表示も、公園へ向かう手がかりになる。
プグンダンは、地域の守り神をまつり、共同体の平安を願うための祭祀の場。瓦屋根と彩色された木組みがあっても、仏教寺院や宮殿ではない。にぎやかな商業地の近くに、土地の信仰が続く場所があることに注目したい。
周囲の公園と建物の内部は、利用できる範囲が違う。扉が閉まっている日は、外観や解説板を見て過ごそう。内部見学や祭祀の体験が日常的に用意されている観光施設ではない。行事が行われているときは、現地の案内を優先する。
丘の上からは龍山方面の街並みも見渡せる。南山を探したあとで足元の道や住宅に視線を移すと、広い道路と細い路地がどのようにつながっているかがわかる。駅から上ってきた道を見直すのにもよい場所だ。
ユ・グァンスンの追悼碑がある理由
柳寛順烈士追悼碑の案内板公園には、独立運動家ユ・グァンスン(柳寛順)をしのぶ追悼碑がある。1919年の独立運動に加わり、アウネの市場での万歳運動を主導した後に投獄され、1920年に西大門刑務所で亡くなった人物だ。
この丘に追悼の場が設けられたのは、亡くなった後、梨泰院の共同墓地に埋葬されたことにちなむ。かつての墓地を望む場所に、地域の人々の思いを集めて碑が建てられた。公園内に現在の墓がある、という意味ではない。
駅前の飲食店街から少し坂を上るだけで、違う時代の記憶に触れられる。現地の説明を読んでから周囲を見渡すと、眺望だけを目的にするのとは違う訪ね方ができるだろう。西大門刑務所歴史館で学ぶ内容ともつながるが、そちらは別の地区なので、同じ徒歩コースには含めずに考えたい。
追悼碑の背景には、墓地そのものが失われた歴史もある。ソウル市が紹介する地域の記録によると、梨泰院の共同墓地が軍用地へ転換される過程で墓が移され、ユ・グァンスンの埋葬場所も確認できなくなった。碑は墓標を移設したものではなく、かつての墓地を望む場所に設けられた追悼の場だ。プグンダンという地域の祭祀の場所と、近代史の記憶を伝える碑が一つの公園にあることを知ると、丘の訪問を眺望だけで終わらせずに済む。
帰りは梨泰院で食事、短く歩く日は駅周辺だけでも
夕暮れ時の梨泰院路公園を見た後は緑莎坪駅へ戻るか、梨泰院駅周辺の飲食店へ下るかを選べる。食事の場所が決まっていれば、その店を終点にして道を調べよう。下りでも曲がり角や階段があるので、地図の直線距離だけで待ち合わせ時刻を決めないほうがよい。
短い散歩なら「駅の吹き抜け、歩道橋、近くで食事」。明るい時間に余裕があれば、そこへプグンダン歴史公園を加える。雨で路地が濡れている日は駅中心にするなど、屋内と屋外の比重も変えられる。
解放村や経理団通りまで加えると、さらに別の坂道を歩くことになる。緑莎坪のよさは、名所をいくつも数えるより、地下から地上、地上から丘へと眺めが変わること。一つの駅を起点に、街の高さと歴史をたどってみよう。
出典
2026-10-12 확인
https://korean.visitkorea.or.kr/detail/ms_detail.do?cotid=cb05c5d6-71d2-4e41-bc7a-19cac64e9fe8
https://news.seoul.go.kr/env/archives/527154
https://mediahub.seoul.go.kr/archives/1214789
https://mediahub.seoul.go.kr/news/article/newsArticlePrintPopup.do?articleNo=2001416
https://www.yna.co.kr/amp/view/AKR20260915059300004
https://korean.visitkorea.or.kr/detail/rem_detail.do?cotid=941c9089-bc7b-45f2-a082-b6967ee1aa96
2026-10-25 일본어 보완 근거 확인
https://news.seoul.go.kr/env/archives/527154
https://www.seoulismuseum.kr/seoul/archive.do?rid=18&vol=3
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https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2013551
https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2001416
https://love.seoul.go.kr/articles/6441