COEX・奉恩寺の回り方|ピョルマダン図書館と都会の寺へ
COEXの外壁スクリーンと夜の入口天井近くまで本が並ぶ図書館と、ビルを背に瓦屋根が重なる寺。三成洞(サムソンドン)のCOEXと奉恩寺は、現代のソウルらしい空間と韓国の寺院建築を一緒に楽しめる組み合わせだ。大きな買い物をする予定がなくても、図書館で休み、食事をして、寺へ歩くという過ごし方ができる。
COEXは展示会場や商業施設などが集まる広い複合エリア。その中のスターフィールドCOEXモールに、ピョルマダン図書館がある。図書館の写真だけを目印に来るより、最初にモールと寺の位置を把握しておくと、一日の道筋が見えてくる。
モール中心なら三成駅から、寺を先に見るなら奉恩寺駅から入る。買い物派と建築好きが一緒でも、それぞれの楽しみをつなぎやすい半日コースになる。
三成駅から入り、奉恩寺駅へ抜けると歩きやすい
地下鉄2号線の三成(サムソン)駅では、5・6番出口方向の連絡通路からミレニアム広場を通ってモールへ入れる。9号線の奉恩寺(ポンウンサ)駅からモールへ向かう場合は、7番出口方向の接続通路が目印だ。一方、寺へ先に行くなら1番出口側を使う。
初回は「三成駅、図書館、食事、奉恩寺、奉恩寺駅」という流れがわかりやすい。明るいうちに寺を見たい日は、逆に歩いて夕方からモールへ入ってもよい。駅と施設の位置は公式アクセス案内で確認できる。
館内ではスマートフォンの地図の直線よりも、フロア案内で行きたい店や施設名を探すほうが確実。「COEXで待ち合わせ」では範囲が広すぎるので、駅の出口や店名まで決めておこう。展示会が目的なら、チケットに記載されたホール名と階も別に確認したい。モールに着いてから会場入口まで、さらに歩く場合がある。
大きな荷物を持つ日は、モールの地下1階にある物品保管庫も使い方の候補になる。公式FAQでは、ZARA、TOPTEN、メガボックスなどの近くに設置場所を案内している。寺へ出る前に預けたい場合は、空きとサイズ、利用条件を現地で確かめたうえで、最後に同じ場所へ戻れる順路にしよう。奉恩寺駅へそのまま抜けるつもりの日は、保管庫への戻り道も予定に含める必要がある。
子ども連れには「アガサランバン」という授乳室があり、メガボックス正面入口脇の通路と、JAJU店舗裏が公式案内の目印。地下街のどこでもすぐ見つかると考えるより、食事や映画の予定に近い側をフロア図で押さえておくと、館内を大きく往復せずに済む。
ピョルマダン図書館は、買い物なしでも立ち寄れる
ピョルマダン図書館の高い書棚と天井ショップが続く通路を進むと、急に天井が高くなり、曲面を描く大きな書架が現れる。ピョルマダン図書館(별마당도서관/Starfield Library)は、モールの中央に設けられた無料の読書・文化スペースだ。カフェの注文をしなくても利用できる。
書架は高さ約13メートル。下から見上げると、本の表紙や背表紙が細かな模様のように重なって見える。写真を撮るだけで通り過ぎず、外国語の本や海外の雑誌が並ぶコーナーも探してみよう。買い物の合間に少しページをめくるだけでも、この空間に滞在する楽しみが増す。
2026年10月12日確認の開館時間は10時30分〜22時。著者のトークや音楽を交えた催しもあるため、静かな個室型の図書館というより、人が行き交うモールの中の開かれた居場所と考えるとよい。公式の図書館案内から当月の催しを調べられる。
上階からは、書架と吹き抜けを一緒に眺める
上階から見下ろしたピョルマダン図書館地下1階で書架の高さを楽しんだら、1階側へ上がってみよう。上からは吹き抜けの広がり、書架の曲線、通路を歩く人の動きが一度に見える。エスカレーターを降りた先で立ち止まれる場所を探し、下の階とは違う角度を楽しみたい。
中央に置かれるオブジェや装飾は時期によって変わる。過去の写真と同じ作品がなくても、建築の形は十分な見どころになる。席は空いているときに利用し、撮影では読書中の人の顔を大きく写さないようにしよう。
奉恩寺では、瓦屋根の向こうに高層ビルが見える
奉恩寺の瓦屋根越しに見える三成洞の建物モールの奉恩寺側の地上出口を探し、横断歩道を渡って寺へ。境内で目に入るのは、軒の曲線と木々、その向こうに立つ高層ビルだ。山奥の寺とは違い、都市の中心に仏教寺院が続いてきたことを風景そのものから感じられる。
奉恩寺は794年、新羅時代に「見性寺」として創建されたと伝えられる古刹。堂宇の外観を見ながら歩くだけでも、広い商業施設とは違うつくりを楽しめる。平らな床が続くモールと異なり、境内には石段や段差があるので、歩く範囲は体力に合わせたい。
書に興味がある人は、板殿に掲げられた秋史・金正喜の扁額にも注目を。板殿は仏教経典の木版を納める建物で、書家の名と寺院の役割が結びつく場所だ。所蔵品の紹介があっても、木版を常に間近で見学できるとは限らない。公開されている範囲で、現地の説明と外観を見て歩こう。
板殿は1855年に建てられた、寺に現存する堂宇の中でも古い建物だ。ソウル市の文化案内によると、正面の扁額は金正喜が71歳のとき、病中に書いたものと伝わる。華やかな仏堂を巡るだけでは見落としがちだが、ここでは書そのものと、経典を印刷する木版を守る建物という二つの側面に注目できる。読経の場と、経典を保存する場を分けて見ると、境内の建物がなぜそれぞれ異なる役割を持つのかが分かる。
大雄殿の前で、屋根の線と丹青の色を楽しむ
奉恩寺の大雄殿と前庭の石塔大雄殿の前庭では、まず少し離れて屋根全体を眺めたい。大きく張り出した軒、左右へ反り上がる端、手前の石塔が一つの景色をつくる。近づくと、柱や梁を彩る丹青(タンチョン)の細かな文様も目に入る。
提灯が並ぶ時期には華やかになるが、行事の装飾は一年中同じではない。寺を訪ねる日を特定の飾りだけで決めず、建物や庭をゆっくり見る時間を取るとよい。
堂内は、今も祈りが続く場所
奉恩寺の法堂にある仏像と蓮の花形の装飾堂内には仏像や仏画が安置され、彩色された天井や柱とともに、寺ならではの密度のある空間が広がる。ここは展示室ではなく、僧侶や信者が読経し、祈りを捧げる場所だ。入堂できるかを入口で確かめ、靴を脱ぐ場所や撮影の案内に従おう。
見学可能な範囲や時間は法会などの予定によって変わる。モールの閉店時刻を寺の利用時間に当てはめず、特に夕方以降の堂内見学は現地の案内を優先したい。テンプルステイなどの体験は、境内を散策することとは別のプログラムなので、希望する場合は事前に内容と言語、申込条件を確認する。
大雄殿だけでなく、その一段下の左側にある選仏堂(ソンブルダン)も見ておきたい。参禅のための堂で、横に長い木造建築と、屋根の前後左右に設けられた小さな破風が特徴。大雄殿の仏像を拝む空間とは用途が異なる。境内図で位置を確認し、公開された通路から外観を見るだけでも、礼拝、修行、経典保存という寺の働きを、建物ごとに読み分けられる。選仏堂はソウル市の有形文化遺産に指定されている。
食事や水族館を足すなら、行き先を絞っておく
モールには韓国料理、洋食、カフェなどがあり、食事だけでも選択肢が多い。例えば地下1階の店舗案内には「コボンサムゲタン(고봉삼계탕)」が載っている。参鶏湯は鶏にもち米や高麗人参などを詰めて煮るスープ料理。韓国らしい一食を考える際の選択肢になる。メニューの種類や価格は店頭で見て決めよう。
店を探すときはフロア案内で場所を確認し、図書館から寺へ向かう途中に寄れるかを見ておくとよい。映画館や水族館もあるが、図書館とは別にチケットと観覧時間が必要になる。どちらも加えようとすると、寺を歩く時間がなくなりやすい。
雨なら図書館と食事を中心に、寺院建築を見たいなら奉恩寺を明るいうちに。二つの場所を同じ比重で回る必要はない。高い書架を見上げ、次は瓦屋根の下を歩く。短い移動で景色が大きく変わることが、このエリアを訪れるいちばんの楽しさだ。
出典
확인일: 2026-10-12
https://www.starfield.co.kr/coexmall/starfieldLibrary/library.do
https://www.starfield.co.kr/coexmall/about/directions.do?type=metro
https://www.starfield.co.kr/coexmall/tenant/floorInfo.do
https://korean.visitseoul.net/attractions/%EB%B4%89%EC%9D%80%EC%82%AC_/411?curPage=12
https://japanese.visitkorea.or.kr/svc/whereToGo/locIntrdn/rgnContentsView.do?menuSn=351&vcontsId=104989
2026-10-25 일본어 보완 검수: 코엑스 공식 FAQ 편의시설, 서울시 봉은사 판전·선불당 설명, 국가유산포털 지정 사항 확인.
https://starfield.co.kr/coexmall/service/faq.do
https://hangang.seoul.go.kr/www/contents/766.do?mid=567
https://www.heritage.go.kr/heri/cul/culSelectDetail.do?ccbaCpno=2111100640000&pageNo=1_1_1_1