北岳山・漢陽都城を歩く|彰義門から粛靖門へ、ソウルを見下ろす城壁ハイキング
北岳山から見下ろすソウルの住宅地と街並みKOREA.NET - Official page of the Republic of Korea · 原本 · CC BY-SA 2.0 ·
ソウルの街を囲む山並みを、今度は内側からではなく、稜線から眺めてみる。景福宮の背後にそびえる北岳山(プガクサン)は、城壁と森をたどりながら、住宅街やビルの広がりを見渡せる山だ。展望台へ一直線に上がるだけでなく、二つの城門を結び、別の町へ下りていく道のりに楽しみがある。
石積みが斜面を上り、木々の間へ消え、再び視界に現れる。王都を囲んだ漢陽都城(ハニャンドソン)が、山の起伏をどう利用していたかを実感できる場所でもある。宮殿や韓屋の街並みを歩いたあとに登ると、平地で見ていたソウルの景色がつながってくる。
北岳山は「白岳(ペガク)」とも呼ばれ、公式の城壁コース名は白岳区間。同じソウル北部の北漢山(プカンサン)とは別の山なので、行き先を検索するときは混同しないようにしたい。北岳山へ行くのに北漢山牛耳駅を目指す必要はない。
標高の数字だけで、気軽な公園散歩と思うのは早い。彰義門側には長い階段があり、上り下りの運動量はしっかりある。城門、頂上付近、展望を順に楽しむなら、移動と休憩を含めて半日を空けておこう。
所要時間は? まずは上る入口と下りる町を決める
彰義門周辺の漢陽都城案内図と階段KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea · 原本 · CC BY-SA 2.0 ·
初めてなら、彰義門(チャンイムン)から白岳マル、青雲台(チョンウンデ)、粛靖門(スクチョンムン)を経て、マルバウィ・臥龍公園へ下る流れが組み立てやすい。山の途中で行き先を増やすより、出口を一つ決めて出発したい。
彰義門へは、3号線の景福宮駅からバスで「자하문고개·윤동주시인의언덕(紫霞門峠・尹東柱詩人の丘)」方面へ。駅から峠まですべて歩くこともできるが、その上り坂は山歩きとは別に加わる。城壁沿いを歩く体力を残すなら、入口までバスを使うとよい。
ソウル市のコース案内では、彰義門から恵化門まで4.7km、徒歩約3時間。これは山を下りた先の住宅街まで含む全区間の目安で、粛靖門までの片道距離ではない。写真を撮る時間や食事、駅からの移動は、さらに余裕を見込もう。
逆方向に、臥龍公園から上って彰義門へ下りることもできる。その場合、彰義門側の長い階段は下りになる。急な上りを避けたい人には候補になるが、膝に負担を感じやすい人にとって必ず楽とは限らない。坂の向きまで見て選ぶのが、このコースの計画のこつだ。
彰義門で、城壁歩きの入口に立つ
彰義門のアーチと伝統的な楼門KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea · 原本 · CC BY-SA 2.0 ·
仁王山と北岳山の間に立つ彰義門は、紫霞門(チャハムン)の別名でも知られる。バス停の名前と城門の名前が違って見えるのは、このためだ。石のアーチの上に色鮮やかな木造の門楼が載り、左右には城壁が伸びる。登山口へ急ぐ前に、まず門そのものを眺めておきたい。
道を上るにつれ、城壁の高さや傾きも地形に合わせて変わっていく。平らな場所で建物を見学するのとは違い、歩く位置が変わるたびに、石垣と山肌の関係が見えてくるのがおもしろい。石の大きさや継ぎ目にも目を向けると、遠くの景色だけではない見どころが増える。
門の近くには付岩洞や尹東柱文学館があり、ここから山へ入らず周辺を歩く楽しみ方もある。ただ、恵化門まで抜ける日に文学館やカフェを何軒も先に回ると、肝心の山道が午後遅くになってしまう。山を主役にする日と、付岩洞をゆっくり訪ねる日は分けてもよい。
飲み物や軽食は、城壁沿いに店が続くつもりで考えず、上り始める前に用意しておく。入口ではトイレの位置と下山先を確認し、地図を携帯電話に保存しておこう。
階段の先、白岳マルと青雲台へ
漢陽都城の城壁沿いに続く階段KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea · 原本 · CC BY-SA 2.0 ·
彰義門から白岳マルへは、城壁に沿って階段が続く。上ることに夢中になると景色を見逃しがちなので、途中の広くなった場所や休憩所で足を止めたい。振り返ると、ついさっき近くに見えていた屋根が小さくなり、住宅街の向こうに次の山並みが現れる。
白岳マルは北岳山の頂上にあたる地点。その先の青雲台や城壁沿いにも、違う角度で街を見渡せる場所がある。一つの展望だけを目標にせず、見える方向の変化を楽しもう。晴れて空気が澄んだ日は遠景が広がり、かすむ日は近くの稜線や石垣の形に目が向く。
白岳マルと青雲台の間には、1968年の青瓦台襲撃未遂事件の銃弾の痕を残す松がある。朝鮮時代の城壁のそばに、近現代史の痕跡も残っている。長く一般の立ち入りが制限されていた山を、今は歩ける。その変化を知ると、道中の説明板も読みたくなる。
このあたりは、休憩しながら上った分だけ、下りにも時間を残すことが大切だ。雨上がりの石や木の階段は滑りやすく、冬は日陰に氷が残ることもある。靴底の滑りにくい靴を選び、凍結や荒天が予想される日は山行そのものを見直そう。街が近くに見えても、急な階段からすぐ平地へ抜けられるわけではない。
森の粛靖門をくぐり、三清洞へ下りるか、恵化門へ進むか
漢陽都城・粛靖門の門楼と城壁粛靖門は漢陽都城の北大門。松の枝の下に門楼がのぞき、石のアーチと両側の城壁が森の中でひと続きになる。大通りに面した城門とは違う、山中ならではの静かな佇まいが魅力だ。近くでは石の表面を、少し離れた所からは屋根と木々の重なりを見てみよう。
その先、マルバウィ周辺は下山方向を決める大事な分岐になる。三清洞で食事をしたいなら三清公園方面へ、漢陽都城の白岳区間を最後まで歩きたいなら臥龍公園を経て恵化門へ。どちらも同じ出口に着くと思わず、出発前に決めた方面の標識を追いたい。
臥龍公園から恵化門へ進むと、山の道は学校や住宅のそばの道へと変わる。城壁が途切れ、街の中に石積みの痕跡が残る区間もあるため、壁だけを頼りにせず、漢陽都城の案内表示を見ながら歩こう。山上の堂々とした城壁と、日常の街に残った部分を続けて見られるのが、全区間を歩く楽しさだ。
山を越える片道コースなら、食事も下りた町で取るほうが自然。彰義門に戻るため、もう一度山を越える必要はない。下山先からバスや地下鉄へつなぎ、上り口とは違う町で一日を締めくくろう。
入山できる時間と、案内所の時間は別
北岳山の探訪路は、2026年10月確認時点で24時間・年中無休の自由入山制。古い旅行記の入山手続きや締め切り時刻を、そのまま今の予定に当てはめないようにしたい。ただし、天候などによる通行規制がある場合は現地の案内が優先される。
初めて歩く旅行者は、明るいうちに下山する計画が基本だ。ソウル市は季節別の探訪推奨時間を、3・4・9・10月は7〜18時、5〜8月は7〜19時、11〜2月は9〜17時としている。これは入山可能時間を区切る規則ではなく、安全に歩くための目安になる。
また、国家遺産振興院の案内では、彰義門など6か所の案内所が2026年3月から再開し、9〜18時に運営されている。探訪路が終日開いていても、案内所の窓口まで24時間利用できるわけではない。
北岳山の城壁道と、青瓦台の敷地への入場も別の話だ。南へ下ればそのまま青瓦台の建物を見学できる、と予定を組まないこと。今回は城壁と森、街を見下ろす眺めを目的に、彰義門から粛靖門へ一本の道をたどりたい。
出典
확인일: 2026-10-12
https://seoulcitywall.seoul.go.kr/wallcourse/1.do
https://www.kh.or.kr/cms/content/view/260
https://www.kh.or.kr/cont/view/all/month/menu/363?idx=108972&thisPage=1
https://www.pss.go.kr/sites/ko/boards/3
https://mediahub.seoul.go.kr/archives/2004229
https://www.pss.go.kr/sites/ko/boards/3/posts/1619
https://www.kh.or.kr/brd/board/715/L/menu/373?bbIdx=118861&brdType=R
https://www.kh.or.kr/brd/board/715/L/menu/373?bbIdx=119328&brdType=R